焦点距離・画角・等価F値計算器
左側のレンズ構成を入力し、右側に換算結果を表示します。 必要なレンズ公称焦点距離と、同等の被写界深度となるF値を中心に確認できます。
入力条件
使用する撮像フォーマット、レンズ、コンバーターを入力
計算の基準となる3項目
追加の光学条件(任意)
入力構成の計算値・画角を表示
換算先フォーマット・計算結果
右側は常に換算結果として表示
換算先フォーマット
主要結果
F値は同じ画角・撮影距離・最終出力条件における被写界深度の換算値で、露出値ではありません。
画角・35mm判換算の詳細を表示
このツールの考え方
撮像フォーマットと画角について
レンズが作る像には、像を正常に結ぶことのできる範囲である「イメージサークル」があります。 撮像フォーマットの違いは、基本的にはその像のどの範囲をセンサーやフィルムで記録するかの違いです。
同じレンズを同じ位置から使用した場合、小さい撮像フォーマットでは、イメージサークルの中央部分を小さく切り取るため、写る範囲が狭くなります。 これは画像を後からトリミングすることに近い考え方です。
撮像フォーマットを変更しても、レンズそのものの焦点距離やF値が変化するわけではありません。
F値と露出について
F値は、レンズの焦点距離と入射瞳径の比で決まる、レンズ固有の光学的な値です。
撮像フォーマットを変えてもレンズの焦点距離とF値は変わらず、同じF値とシャッター速度における単位面積当たりの露光量も、理想的には変わりません。
したがって、例えば「APS-CのF2.8は、露出では35mm判のF4.2に相当する」という意味ではありません。 APS-Cでも35mm判でも、F2.8は露出上はF2.8です。
ただし、大きなセンサーは受光面積が広いため、センサー全体で受け取る光の総量は多くなります。 これはノイズや画質の比較には関係しますが、F値そのものが変化することを意味するものではありません。
露出は像面照度と露光時間による単位面積当たりの量として扱われる一方、センサー全体で受ける総光量は面積に依存します。
被写界深度相当F値について
異なる撮像フォーマットで同じ範囲を写すには、焦点距離の異なるレンズを使用する必要があります。 その結果、同じ公称F値を使用しても、被写界深度やピント面前後のぼけの大きさは同じになりません。
このツールで表示する「被写界深度を等価にするF値」は、次の条件をそろえた場合に、被写界深度が同程度となるF値の目安です。
- 同じ画角
- 同じ撮影位置と被写体距離
- 同じ最終画像サイズ
- 同じ観察距離
- 撮像フォーマットに応じて許容錯乱円が比例すると仮定
この換算F値は、露出やレンズの明るさを表す値ではありません。
例えば、ある撮像フォーマットのF2.8と、別の撮像フォーマットのF5.6が被写界深度の面で等価と表示されても、F5.6を使用すれば露出はF2.8より暗くなります。 同じ明るさで撮影するには、シャッター速度、ISO感度、または照明で補う必要があります。
「等価なボケ」の範囲
このツールが比較するのは、許容錯乱円を基準とした被写界深度と、ピント面から外れた像のぼけの大きさの目安です。
実際のぼけの形、滑らかさ、輪郭、口径食、収差などの「ボケ味」は、レンズの光学設計や絞り形状、被写体と背景の距離によって異なるため、この計算だけでは一致しません。
特に重要なのは、「等価ボケ量」ではなく「被写界深度とデフォーカスぼけの大きさの目安」として扱う点です。 「ボケ量」だけでは、背景の距離やレンズ固有のボケ描写まで等価になるように読めてしまいます。
コンバーターについて
レデューサーやテレコンバーターは、撮像フォーマットの変更とは異なり、光学系そのものに作用します。
そのため、コンバーターを装着すると、実効焦点距離と理論上のF値が倍率に応じて変化します。 このツールでは、コンバーター装着後の実効焦点距離と理論F値を計算したうえで、撮像フォーマット間の画角と被写界深度を換算しています。
実際の撮影では、レンズやコンバーターの透過損失、周辺減光、イメージサークル、収差、機器間の互換性などにより、計算値と差が生じる場合があります。
計算値の意味
- コンバーター装着後の理論F値(露出基準)は、公称F値にコンバーター倍率を掛けた値です。 同じシャッター速度・ISO・被写体輝度であれば、センサーサイズにかかわらず単位面積当たりの像面照度を比較する基準になります。 実際の透過損失を示すT値、周辺減光、センサー全体で受ける総光量は考慮していません。
- 被写界深度相当F値は、同じ画角、同じ撮影距離、同じ最終出力サイズ・観察条件を前提とし、 許容錯乱円が選択した画角基準の画面寸法に比例するとして算出します。露出を示す値ではなく、 このF値へ実際に絞る場合は、同じ明るさにするためシャッター速度またはISOの調整が必要です。
- 35mm判換算は一般的な対角線基準です。上部で長辺・短辺基準を選んだ場合でも、 35mm判換算値だけは対角線基準で表示します。
- アスペクト比が異なるフォーマット同士では、対角線・長辺・短辺の画角を同時には一致させられません。
- 一覧の寸法は公称値・有効撮像範囲・代表値を併記しています。「1/2.8型」などの型表記は撮像管由来の光学フォーマット名で、実際の対角寸法ではありません。同じ型でも製品や読出しモードで有効範囲が異なります。 長辺・短辺を編集できるのは「代表値」または「カスタム寸法」を選んだ場合だけです。